〆はフローズン・バトル
▲衣装がえをすませ待機中のジェフ。一見ナイスな笑顔ですが、その視線の先にあるのは…?
ラストの撮影は、リンクに横たわっての『氷上スペシャルポートレート』。
写真集ならではの特別な画を収めたいというスタッフの希望によるものですが、
モデルとなるジェフ本人は氷と密着をしなければならないのでたまったものではありません。
実際、スタッフもテスト撮影のため氷上に横たわってみましたが、
厚手の洋服を着ていても、氷の冷たさはダイレクトに伝わってきました。
対して、ジェフの衣装はコットンのTシャツとジャケット一枚。
薄着の状態でどれだけ冷たさを感じるのかは…もはやジェフのみぞ知るといったところです。
(DVDでは、氷の冷たさに悲鳴を上げるジェフの姿が。
必見! と煽るのは不謹慎かと思いますが、ぜひご覧ください)
冒頭の写真も、おそらくテスト撮影の様子を目の当たりにしたジェフの
苦笑いといったところかと思います。
ラストのラストで訪れた、この日何度目かの罰ゲームのようなシチュエーションも、
快く引き受けてくれたジェフ。
泣いても笑ってもこれが最後! ということで、覚悟を決めて、いざ、氷上に横たわります。
▲氷上に横たわるジェフをスタッフが取り囲み、撮影を進めていきます
冷たさを乗り越えて、涼しげで快適な表情を見せてくれたジェフ。
脊髄を氷に密着させている状態のため、その冷たさは並大抵のものではなかったと思います。
▲「ラスト数カット!」という掛け声に、思わずこの笑顔です
結果的に、ジェフリー・バトル アーティストブック『chapter TWO』の
カバーを飾ることとなったこの氷上ポートレイトポートですが、
舞台裏は『過酷』そのもの。体力的にも設定上も、極限状態の中から生まれたものでした。
そんなジェフの頑張りも含めて、本書をお楽しみいただければと思います。
最後の最後まで、優雅さとは縁遠いタフなプロセスの連続となりましたが、
正午から深夜3時半まで続いた撮影はこれにて終了。
あたり一面にみなの拍手が響き渡ります。
そしてカメラマンさんの「みんなの写真を撮ってあげるよ!」の一言で、
撮影クルーでジェフをとり囲んでの記念撮影も行いました。
「彼の隣に立っのは顔が大きいのが目立つから無理!(笑)」といった
一部スタッフの乙女心なども配慮しつつ、みなでカメラにおさまります。
【初顔合わせのぶっつけ本番】を乗り切ったメンバー。
名づけて、『STARS ON ICE』あらため、『STAFF ON ICE』?
「一日で写真集一冊撮り切る!」という無謀な計画に、
100パーセント以上の協力と、最高のパフォーマンスで応えてくれたジェフ、
そして各局面で機転を利かせ、それぞれプロの仕事を発揮してくれたスタッフのみなさんです。
(ビデオクルーは、写真におさまっていただくようお声をかけるも、
最後までメイキングムービーの収録に徹してくださいました)
この後、カメラマンさんがジェフに歩み寄り、「ありがとう」と握手を求めるひと幕も。
豊かな表現力と独創的なアイデアを惜しみなく披露してくれたこと。
一日がかりのハードな撮影に、最後の最後まで積極的に協力してくれたことに感謝して
気がづいたら声をかけていたとのこと。
10年以上一緒に仕事をしてきたスタッフですが、
カメラマンさん自らモデルに握手を求める姿を見たのはこれが初めて。
後日撮影を振り返って、「言葉の通じない、外国の人を撮影している感覚がほとんどなかった。
彼は本当に素晴らしい青年だったね」とカメラマンさん。
アマチュアスケーターを引退した今も、多くの日本のファンから愛されているジェフですが、
スケーティングの美しさや技術、そして飾らないキャラクターに加えて、
この『言葉の壁を越えて魅了する力』も彼ならではのチャームポイントなのではないか。
カメラマンさんの言葉から、そんなことを思ったりしました。
名古屋出発から14時間半。ジェフの長い一日はようやく終了…ではなく、
これからバスに揺られて都内のホテルまで戻ります。帰りのバスではみな爆睡。
ホテルに到着して、みな意識が朦朧としながらも労をねぎらい、チームは解散となりました。
ジェフとみなさん、ありがとう。そしてお疲れ様でした!
~撮影エピソード編 終了~
| 固定リンク
| コメント (7)
| トラックバック (0)
最近のコメント