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2010年3月18日 (木)

刷り出しがやってきた!

印刷所への入稿から4日がたち、「初校」の作業がスタート。
今回ご紹介するのは、表紙や表紙カバー、帯コピーなど、本紙以外の「付き物」と呼ばれる部分の校正作業です。

表紙カバーにはPP加工(PP=印刷された紙に接着剤を塗布してフィルム/ポリプロフィレンフィルム を圧着させたもの。
フィルムを貼ることで書籍表面の劣化を防ぐことができ、光沢感がやマット感が出るため見栄えもアップします)を施しました。
使用する用紙や加工の程度別に、4パターン×2バージョン(目線あり/目線なし)計8パターンの刷り出しをお願いしました。

Urabana7_1

▲刷り出しの一部。写真の絵柄は2パターンですが、背や文字の色、光沢感、マット感などが少しずつ異なります

Urabana7_2
▲帯コピーのカット中。どんどん本らしくなってきました

Urabana7_3

▲表紙候補8バージョン勢ぞろいの様子。平面でイメージしていたものとはまた違った存在感があり、
「どれも捨てがたい!」というのが正直なところ

カットした刷り出しを、本番さながらに
束見本(つかみほん…実際の仕上がりと同じ材料・ページ数で製本した白紙の見本)に纏わせてみました。

Urabana7_4

▲表紙カバーが「マット」のもの。
最終的にこちらのパターンが採用となり、帯コピーの文句や書体などの手直しを加えました

構想段階では、もうひとまわり大きなサイズでの制作を考えていましたが、紙の値段の高騰で断念。
また、仕様をソフトカバーからハードカバーに変更したほか、
いくつかのマイナーチェンジをしたことで、第1弾でご案内した予価よりも価格が上がってしまいました。
「気軽に買える値段じゃないから、購入するのを躊躇する人もいるのではないか」と、
心苦しく感じることもありましたが、ハードカバーのずしりとした重みは格別なものがあります。

以上、作り手の自己満足満載のレポート、失礼いたしました。

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コメント

ダイアリー再開まってました!
さっそくの連続更新うれしいです。自分も依然書籍制作の経験があるので
「あー、わかる、わかる!」と入稿から見本制作の過程まで凄く興味深く読ませて頂きました。
何気なく見ている帯の字体、デザイン、色、配置、一つ一つ、
決まるまでにはほんとに時間かかるんですよね~
ジェフのファンでいてこういう話が読めるとは思わなかったです(笑)
スタッフのみなさんのがんばりのおかげで素敵な写真集を手にすることが出来たこと
ほんとにありがとうごさいます。
どんな些細なエピソードでもかまいません、続き楽しみにお待ちしています

投稿: 777 | 2010年3月19日 (金) 01時45分

素晴らしい本、宝物です。ありがとう!

投稿: | 2010年3月19日 (金) 06時29分

怒涛の更新有り難うございます
ず~っと待ってました。
素敵な写真集を創っていただいて、さらに制作の裏側まで教えていただけて、幸せ~な気分です。
またジェフが来日したら色々な情報を教えてくださいね

投稿: | 2010年3月19日 (金) 10時15分

並べられたどの写真も・・おいしそうです・・

投稿: | 2010年3月21日 (日) 11時03分

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