4年ぶりの再会
7月27日22時すぎ。いよいよここからが写真集撮影のメインイベントです。
バスに乗って、西東京市のダイドードリンコアイスアリーナを目指します。
大きな渋滞もなく、23時前には現地に到着。みながバスから降りようと腰を上げると、
「やっぱりそうだ。ここ、むかし大会で来たことがあるんだよ」とジェフ。
ちょうど今から4年前の2005年10月1日。サントリー東伏見アイスアリーナだった時代に、
『ジャパン・インターナショナル・チャレンジ2005』という
日本vs海外の個人戦とチーム対抗戦が行われ、ジェフは男子シングルで優勝していたのでした。
当時はオリンピックシーズンに臨むアマチュア競技者として、
そして現在はプロスケーターとなり、撮影のためにこの場にいる。
彼自身、思うところがあったのかもしれませんね。
施設の内部構造を一番把握していたのもジェフで、
こちらから案内するまでもなく、率先して中に入っていきます。
ここで、すでに到着していた撮影スタッフに加え、本書のデザイナーさんたちとご対面&ご挨拶。
今作はフィギュアスケーターの写真集というちょっと特殊な作品であるため、
氷上で行う撮影などをチェックしていただくために立ち会っていただきました。
デザイナーさんは、というか、これは今作に携わったスタッフ全員に言えることですが、
ジェフに会って彼の滑りを見るのを、とても楽しみにしていました。
オーディエンスがいない中での撮影はちょっぴり寂しいため、ギャラリーの存在は心強くもあります。
さらに、DVD撮影用のムービー班も、夜の部は昼の1人から3人に増員。
打ち合わせの段階で、「スケートの撮影は難しいけど、できるだけエッジまで収めてください」
「だけど、ふとした表情もおさえたい」というこちらのわがままに応えていただく形で、
3カメ体制で臨んでくださいました。
これで、ジェフも今作に関わるほとんどのスタッフと顔合わせをすることができました。
このあとは、ロッカールームで準備を整え、オフアイスの撮影を開始します。
外は湿度マックスの熱帯夜。中は極寒というほどではないものの、適度なひんやり感。
動いていると汗ばむくらいの温度ですが、これが氷の上となると、ぐんと冷え込みが増すのだそう。
ジェフはもちろん、スタッフも持参した長袖に着替えてスタンバイします。
ジェフとは、昼間のスタジオで打ち合わせを済ませていたこともあり、
移動時の負担がかからないようにコンパクトな装備で来てくれるようお願いしていましたが、
ロッカールームに入ると、ジャージやスウェットなどを取り出して壁にディスプレイしています。
トレーニングウェアだけでもずいぶんと持ち込んでくれたんだなぁと思っていると、
「上着が足りない人や途中で寒くなっちゃう人がいるかもしれないから、
スタッフのみんなにここにかけてあるのを自由に着てくださいって伝えてくれる?」と本人。
これにはもう、「ありがとう」としか返すことができませんでした。
日ごろスケートとは無縁のスタッフが、装備が足りずに寒くなることがあるかもしれない。
そんな配慮ができるのは、彼がスケーターであることはもちろんですが
心根の優しさ以外のなにものでもないと思います。
ジェフのこうしたナイスな一面は、ファンのみなさんはすでにご存知かとは思いますが、
ぜひお伝えしたいエピソードとして、記させていただきます。
リンクでは、ホッケーチームの皆さんが練習を終えた様子。
選手たちがリンクから引き上げを始めました。
ジェフもスタッフもスタンバイ完了ということで、移動して撮影に備えます。
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コメント
ステキなエピソードを教えていただき、ありがとうございます!
おかげでまた1つ、ジェフの優しさに触れることができたように思います。
10月3日の様子(1人サイン会含め・笑)、後半のダイアリーもとても楽しみにしています!
投稿: | 2009年10月 6日 (火) 16時34分
ダイアリー更新、毎回楽しみにしています。
こんなに周りに気を使えるジェフ、とってもやさしいですね。
改めてジェフを尊敬しちゃいます。
エピソードを教えて下さるこちらのスタッフさんに、とてもとても感謝です!!
ダイアリーもとても事細かく書いていただいて、本当にご苦労さまです。
これからも楽しみにしています!!
投稿: | 2009年10月 6日 (火) 20時43分
こんな気遣いが自然に出来る人なんですね。あらためて好きになると同時に、彼のお母様に子育ての極意を習いたいです。
このダイアリーのおかげで、更にジェフの魅力に触れられたような気がします。
投稿: | 2009年10月 6日 (火) 20時57分
素敵なエピソード有難うございます。
ジェフから発せられる透明で暖かいオーラは、こういう人柄から来るものなんですね~
更にジェフが大好きになりました。
ダイアリー、沢山更新してくださって本当に有難うございます。
これからも楽しみにしています。
投稿: | 2009年10月 6日 (火) 21時39分
更新ありがとうございます。
写真集を購入して、氷上の写真を見たときに東伏見と気づき涙が出ました。
私が初めてジェフの演技を生で見たのが東伏見です。
テレビで見ていたそれまでは、いい選手だな、くらいの関心だったのが
彼の滑りをダイレクトに見たことでフィギュアスケートが本当に美しく、
音と混じり合って自在に滑る彼が特別なスケーターなのだと知りました。
以来、私はジェフをはじめさまざまなスケーターの演技をより楽しんでいます。
改めてあの大会を懐かしく思い出し、またジェフの心の中にも東伏見のリンクが
残っていたことが嬉しいです。お伝えいただきありがとうございました。
投稿: | 2009年10月 6日 (火) 22時32分