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2009年10月

2009年10月30日 (金)

秋に会いましょう

7月29日(水)。
この日はソウル行きの飛行機に乗るため、朝7時すぎにホテルロビーにて待ち合わせ。
週末のぐずついた天気がうそのように澄み渡った空が広がっています。
車窓から朝の東京の景色を眺めながら、羽田空港を目指します。

ソウルでの予定を終えた後も、夏のスケジュールはびっしり埋まっている状態とのことですが、
「今のところは休みナシだけど、8月の終わりか9月に入ってから5日くらいは休みたい。
できればハワイあたりに行きたいんだけど、行けるかなぁ」(ジェフ)とのことでした。

また、「質問とか、足りないことはない? 何かすることがあったらいつでも言ってね」とも。
最後の最後までとても協力的で、こちらが申し訳なく思ってしまうほどです。

お言葉に甘えて、プロフィール情報を補完するため、バトル家のルーツを確認。
そしてひとつだけジェフにリクエストをさせてもらいました。
「できれば写真集に、子供時代の写真などを掲載させてもらいたいのだけど」

今回、インタビューを行った中で、彼の幼少時代の思い出がとても興味深く、
読者の方にもその様子を写真で紹介したい旨を相談すると、
こちらのオファーに快く「OK!」をくれました。本当にありがとう。

渋滞もなく、予定よりも早く空港に到着できそうです。
「朝ごはんでも食べて時間をつぶそうかなぁ」というジェフですが、
羽田空港の国際線ターミナルはとても小さく、彼の大好きなスターバックスもありません。
ちょっとしたエスプレッソ・バーはあるのでアメリカーノはゲットできるかも? 
などと、ターミナル(の寂しさ)について説明すると、

「トロントの市内にも、小さな空港があるんだよ。
トロント島にあるから、フェリーに乗ってアプローチするのがキュートでね」とも。

自然豊かなカナダ。東京暮らしが長いスタッフから見ると、カナダという国には
穏やかに時間が過ぎ去るようなイメージがあり、とっても羨ましいと告げると、
「でも、日本にはすばらしい歴史があるよね。
カナダには日本ほどの歴史はないから、逆に羨ましいし憧れるんだよ」とジェフ。

普段、なにげなく生活する中で、自国の歴史に思いをはせることはほとんどありません。
ジェフのように、海外からやって来たゲストの何気ない言葉にはっとさせられるというのは
とても不思議な体験でした。

今回の東京滞在で、ジェフが神宮外苑や渋谷・原宿界隈の地理に明るく、
その情報量の多さにビックリしたスタッフですが、
現役時代から、自分が訪れる場所を事前にリサーチしては、わずかな滞在を楽しんでいたのだそう。
競技会における緊張は想像を超えたものだったはずですが、
つかの間の異文化体験を楽しむ心意気はステキだなと思いました。

いよいよ羽田空港の国際線ターミナルに到着。
まずはカウンターでチェックインを行い、巨大な荷物を預けます。
そして、ここであらためて今回の滞在中の御礼を。そして
「次は10月のジャパン・オープンで。何か楽しいイベントができるといいね」
などと語らっていると、
「あの~、ジェフリー・バトルさんですよね?」との声が。
声の主は韓国からやって来たカップル。思わぬジェフとの遭遇に、大感激の様子です。
そして、日本語の上手な彼氏が、「僕たちと一緒に写真を撮ってくれませんか?」
ということで、カップルとジェフとのスリーショット撮影を行いました。


ここでジェフとはお別れ。
ソウルでは仲良しのスケーターたちと合流するそうです。

「それでは、2009年夏の来日のラストを飾る記念の一枚を!」と告げると、

Sany0016_2
▲パスポートを手にこのポーズ でした

約2日間にわたるハードなスケジュール、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとう。

お天気にヤキモキさせられたことと体力的にタフだったこと以外は、
終始心穏やかに、気持ちよく作業を進めることができました。

これもジェフやマネージャーさんの全面的な協力があってこそ。
彼らの頑張りを引継ぎ、これから写真集の完成に向けて全力投球です。

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2009年10月27日 (火)

ワインで乾杯!

学研での写真チェックを終えて、いざ東京滞在最終日のディナーへ。
「みんなでどう?」ということで、スタッフもご一緒させていただき、
六本木ミッドタウンにあるイタリアンへ。

前夜のディナーは、撮影中のためアルコールの類をセーブしたため、
ワイン好きの2人にとっては至福のひと時というところでしょうか。
マネージャーさんとジェフとで入念にワインリストをチェックしています。

そして、すべての予定をやりとげたお祝いとして、乾杯です。

正直、今回ここまで過酷な撮影になるとはスタッフも予想しておらず、
最後の最後まで協力してくれたお2人にはただただ感謝。
こんなに大変な思いをしてしまって、撮影嫌いになってしまうのでは? とも思いましたが、


「カナダで発売した写真集も、時間的には同じくらいかかっているんだよ。
カナダ版は撮影スタートが早朝で、日没まで撮影していたから」とジェフ。

昨年12月に、母国カナダでは、ジェフの引退トリビュート写真集が発売されました。
(発行:スケートカナダ)

『Jeffrey Buttle Canadian Figure Skater Bookリンク

(上記アイテムは日本からも購入できますが英語のみのご案内となります。ご了承ください)

前日の撮影の際に、実物を見せていただいたのですが、
バンクーバーの雄大な自然を背景に撮り下ろされたとても美しい作品集となっており、
実物を拝見して、日本のスタッフも思わずうっとり。装丁も見事です。
「牛に近づくカットがあって、ちょっと怖かった(笑)」とジェフは語っていましたが
表現者としてのジェフリー・バトルの姿が理想的な形で収められている、素晴らしい写真集でした。
カメラマンさんとも、「空の大きさがぜんぜん違う。やっぱり路上とはスケールが違うよね!」と、
美しい風景とジェフののびのびとした姿を楽しませていただいた次第です。

「リンクはケヴィン(・レイノルズ選手)たちが拠点としている所を借りたんだけど、
使用時間の関係で朝5時半のスタートだったんだ。夜遅いのも大変だけど、
朝早いっていうのもかなりつらいんだよ!(笑)」とジェフ。

ちなみに、カナダで発売した写真集も、写真家さんとはほぼ初顔合わせの状態で撮影を行ったとか。

「カナダ版は衣装もほぼ自前で、カメラマンと2人で場所や設定を考えながら撮っていったんだ。
海での撮影では、引き潮の時間を見計らって浅瀬に入っていったりして。
大変だったけど、すごく楽しかったよ。
今回の日本の写真集は、屋内の写真や作りこんだ写真も多い。
これに過去の競技写真も入ってくるから、この2冊はまったく違った作品になるね」とジェフ。

今回の撮影で、モデルとして受身になるのではなく、積極的に撮影に参加し、
現場でさらなるアイデアを引き出してくれたことを考えても、
ジェフ自身、さまざまな人とのセッションを楽しみたいというスタンスであること、
物づくりに対しても意欲的に取り組む青年であることをあらためて実感しました。
こうした活動や経験のひとつひとつが、今後のプロスケーターとしてのキャリアや
振付師としての活動にも反映されていくのかもしれない。
そんなことをふと思ったりしました。

お食事は、サラダやパスタ、ピザなどをシェアしつつ、
ワインに合わせてチーズのプレートなどをいただきました。
ゆっくりと最終日のディナーを楽しむと、時間はもう10時半。
翌日のフライトは朝9時すぎということで、そろそろホテルに帰ることに。

ミッドタウン来訪記念!? オブジェを撮影するジェフ。

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2009年の夏の思い出がまたひとつ増えたでしょうか?

帰りがけには渋谷のスクランブル交差点でもパチリ。

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▲渋谷センター街の入り口には大きな七夕飾りがディスプレイされていました。
平日の夜のため、さほど混雑した様子はありませんでしたが、ジェフから見ると
渋谷は夜遅い時間もたくさんの人であふれていて、来るたびに圧倒させられるとのことです。

これにてジェフの2009年夏の日本ツアーは終了。
成田~名古屋~東京ときて、明日は韓国・ソウルへと飛び立ちます。

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2009年10月25日 (日)

「バトル基準」

(ジェフの写真チェックの模様をお届けします)

前日の撮影で撮り下ろされた写真点数は一万点以上。
その中からスタッフが粗選びして1500点近くまで絞り込んだものの中から、
ジェフとマネージャーさんにランク付けをしてもらいました。

作業の様子は、ジェフリー・バトル公式サイトのフォトギャラリーでご覧になれます。
英語サイトですがご了承ください。

【写真の場所】

公式サイト → Photo Gallery → 2009 Japanese Book Shoo(t)
                                                  (上から5列目のリンクです ※20091025日現在)

編集サイドで絞り込みを行い、決めうちに近い形でチェックをお願いするほうがジェフの負担は減ります。
しかし、今回一日かけて撮影を行ってみて、ジェフが積極的に撮影に参加してくれたこと。
いい作品をつくりたいという高い志をもって臨んでくれたこと。
そして彼なりにファンのみなさんへ伝えたいものがあると感じて、
手間にはなるもののできるだけ多くの写真に目を通してもらうのがベストと考えました。

いざチェックをはじめると、ジェフならではの写真の選び方というのがあってとてもユニークでした。
多くのタレントやアーティストが写真を選ぶ基準はルックスで
顔、表情、髪型、体型、着こなしなどのビジュアルが最優先されます。

しかし、ジェフのポイントはというと、ポーズの美しさが最優先。
指先やつま先の曲線、そして写真全体のバランスなど、ときに客観的に
そしてときに何かをジャッジするかのようにチェックを入れていきます。

髪型や衣装など、作りこんだ写真には、
「自分にこんな表情があるんだね~」とややウケしながら。
そして動きを重視した写真では、イエス、ノーの判断をすばやく下します。
たとえば氷上での開脚ジャンプのカットでは、

「表情で選ぶならこっち。でも、個人的にはこっちなんだよね。ジャンプをしたときに、
手の指先が足についているほうが動きとして素晴らしいからなんだけど」など。
自分のビジュアルよりも、フィギュアスケーターとして正しい姿を選ぶスタンスに
ジェフのプロ意識の高さを感じました。

また、スタッフが気になった点についても本人に確認を。
「腕に傷があるのが見えるけれど、傷の処理はどうしよう?」
おそらくスケーターのトレードマークなのでしょう。
腕の内側には、スケート靴のエッジでできた傷があって、赤みをおびた写真だとそれが目立ちます。

「これはスケーターの証だからそのままで。気にしなくてもいいよ。
手首に近いけれど、アブない(本人曰く「スーサイダル/自暴自棄な」)傷じゃないから(笑)」とジェフ。
本書をよ~く見ると、いくつかのカットでそのスケーターの証が見え隠れしているかもしれません。

その後もチョイスに迷ったときはみなで多数決などを行いながら、
「絶対に掲載したいカット」などをマークしつつ、絞り込みを行いました。

ひととおりチェック作業を終えたところで、大切なことを思い出し、
ここで、あわててジェフにクエスチョン。

「表紙にするなら、どのカットがいいと思う?」

スタッフが思い描いていたのは、撮影のラストを飾った極寒氷上ポートレイトでしたが
ジェフ本人の意向はきちんと反映したいところです。
彼から「スケーティングのシーンで」というリクエストがあれば、スケーティングのカットから。
「ウィッグバージョンで」ということであれば、要相談かとも思いました。

結果は、ジェフとマネージャーさんのチョイスも、ラストの氷上ポートレイトでした。
この一致にはスタッフも思わず小躍り。しかし、使用写真については、意見が二分することに。

ジェフとスタッフは、『横顔+睡眠バージョン』
マネージャーさんは、『カメラ目線バージョン』
別のスタッフも目線アリの可能性を示唆しました。

「この横顔で、モノクロでもいいと思う。でも、モノクロだと去年カナダで出版した
写真集の表紙とイメージが似ちゃうかな?」とジェフ。

「氷上で、なぜかジェフくんが横たわって眠っていて、
なぜかうっすら微笑んでいる感じがいい」とスタッフ。

「 “これがジェフリー・バトルの写真集です”“ というアピールにおいては、
アイコンタクトがあったほうがいいように思うなぁ」とマネージャーさん。

表紙は作品の顔でもあるため、妥協せずに決めたいところです。

ここで、ジェフからひとつ提案がありました。
「デザイナーさんの手間にならなければなんだけど、
それぞれの写真を取り込んだ表紙案を出してもらって、どちらかに決めるというのはダメかな?」

まったく問題ありません。ということで、
表紙に関しては、後日2パターンからチョイスするということで即席の表紙会議は終了しました。

チェックに要した時間は3時間弱。前日のヘビーな撮影に加え、
写真のセレクトにも協力していただいたお2人には本当に頭が下がります。

そしてジェフとマネージャーさんからは、あらためて撮影クルーに対する感謝の言葉も。

「限られた時間で素晴らしい仕事をしてくれたスタッフのみんなに、
あらためてお礼を伝えておいてほしい。本当にありがとう」

思いがけないねぎらいの言葉、そのままお伝えさせていただきます。
こちらこそ、ありがとうございました!


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▲撤収作業を行っている間、会議室のホワイトボードになにやら落書きをしていたジェフ。
ついつい書きたくなる気持ち、わかりますよね

帰り際、いくつかの編集部が入っているフロア全体を見渡して、

「もう夜も遅いけれど、彼らは何時まで働くの?」とジェフ。

そういえば、日本でこうした普通の職場を見る機会って、なかなかないですよね。
しかも、不規則を絵に描いたような出版の現場です。

「朝出社して夕方に帰る人もいれば、昼過ぎに出社して夜通し働いている人もいてまちまちで。
夜の7~8時台は感覚的にまだ遅い時間には入らないんだけどね」との答えに

「え、そうなの? それって働きすぎだよねぇ」と驚いていたのが印象的でした。

急きょ決まった学研訪問でしたが、
ジェフにとってはちょっとした”日本的社会科見学?”になったでしょうか。

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2009年10月22日 (木)

突然の出社要請!?

7月28日(火)。
前日は朝から深夜までフル稼働のジェフでしたが、この日は撮影の予備日=つかの間のオフ。
翌日にはアイスショーに出演するため韓国・ソウルへと移動することになっており、
2週間にわたる日本・韓国ツアーもいよいよ折り返しです。

オフとはいいながらも、じつはこの日もお仕事に協力してもらうことになりました。
それは、『写真チェック』。

9月に控えた大型連休の兼ね合いで、撮影から入稿までの期間が約2週間しかなかったため、
早めに使用写真の絞り込みをしたい旨を相談したところ、
日本滞在中に済ませるのがベストということで
急きょ、ジェフとマネージャーさんが来社してチェックしてくれることになりました。

ホテルのピックアップは夕方5時。
それまでは思い思いの時間をすごしてくれた…はずです。
実際はどうだったかというと、
「4時に寝て、目が覚めたら11時だった!」(ジェフ)そう。

その後はショッピングを楽しんだそうです。

「友達の子供たちにおみやげを買ったよ。3歳と1歳でカワイイんだよ~」とジェフ。

またこの日も夕方5時までの間に、大好きなスターバックスには2回入ったそう。
「トールサイズまでしか売ってないスターバックスがあるなんて知らなかったよ!」とも。
独自の分析(徹底的にグランデ目線?)が光ります。

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▲会社に到着。金メダリストの来社というスペシャルな状況に、
思わず記念撮影をお願いしてしまいました。

Sany0005_2
▲レセプションエリアにディスプレイされた刊行物をチェック中。
2か月後にはジェフの本もこの棚に並びます

晴れていればエレベーターから富士山を眺めることができたのですが
この日はあいにく見えずじまい。
オフィスフロアに到着し、昨日撮影に立ち会ったスタッフと再会の挨拶などを経て、
いざ写真チェックスタートです。

Oct23 10/23 追記:現在はこのようにディスプレイされています。

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2009年10月21日 (水)

〆はフローズン・バトル

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▲衣装がえをすませ待機中のジェフ。一見ナイスな笑顔ですが、その視線の先にあるのは…?

ラストの撮影は、リンクに横たわっての『氷上スペシャルポートレート』。
写真集ならではの特別な画を収めたいというスタッフの希望によるものですが、
モデルとなるジェフ本人は氷と密着をしなければならないのでたまったものではありません。
実際、スタッフもテスト撮影のため氷上に横たわってみましたが、
厚手の洋服を着ていても、氷の冷たさはダイレクトに伝わってきました。
対して、ジェフの衣装はコットンのTシャツとジャケット一枚。
薄着の状態でどれだけ冷たさを感じるのかは…もはやジェフのみぞ知るといったところです。

DVDでは、氷の冷たさに悲鳴を上げるジェフの姿が。
必見! と煽るのは不謹慎かと思いますが、ぜひご覧ください)

冒頭の写真も、おそらくテスト撮影の様子を目の当たりにしたジェフの
苦笑いといったところかと思います。

ラストのラストで訪れた、この日何度目かの罰ゲームのようなシチュエーションも、
快く引き受けてくれたジェフ。
泣いても笑ってもこれが最後! ということで、覚悟を決めて、いざ、氷上に横たわります。

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▲氷上に横たわるジェフをスタッフが取り囲み、撮影を進めていきます


冷たさを乗り越えて、涼しげで快適な表情を見せてくれたジェフ。
脊髄を氷に密着させている状態のため、その冷たさは並大抵のものではなかったと思います。

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▲「ラスト数カット!」という掛け声に、思わずこの笑顔です

結果的に、ジェフリー・バトル アーティストブック『chapter TWO』の
カバーを飾ることとなったこの氷上ポートレイトポートですが、
舞台裏は『過酷』そのもの。体力的にも設定上も、極限状態の中から生まれたものでした。
そんなジェフの頑張りも含めて、本書をお楽しみいただければと思います。

最後の最後まで、優雅さとは縁遠いタフなプロセスの連続となりましたが、
正午から深夜3時半まで続いた撮影はこれにて終了。
あたり一面にみなの拍手が響き渡ります。

そしてカメラマンさんの「みんなの写真を撮ってあげるよ!」の一言で、
撮影クルーでジェフをとり囲んでの記念撮影も行いました。
「彼の隣に立っのは顔が大きいのが目立つから無理!(笑)」といった
一部スタッフの乙女心なども配慮しつつ、みなでカメラにおさまります。

Soi_2
【初顔合わせのぶっつけ本番】を乗り切ったメンバー。
名づけて、『STARS ON ICE』あらため、『STAFF ON ICE』?

「一日で写真集一冊撮り切る!」という無謀な計画に、
100パーセント以上の協力と、最高のパフォーマンスで応えてくれたジェフ、
そして各局面で機転を利かせ、それぞれプロの仕事を発揮してくれたスタッフのみなさんです。

(ビデオクルーは、写真におさまっていただくようお声をかけるも、
最後までメイキングムービーの収録に徹してくださいました)

この後、カメラマンさんがジェフに歩み寄り、「ありがとう」と握手を求めるひと幕も。
豊かな表現力と独創的なアイデアを惜しみなく披露してくれたこと。
一日がかりのハードな撮影に、最後の最後まで積極的に協力してくれたことに感謝して
気がづいたら声をかけていたとのこと。

10
年以上一緒に仕事をしてきたスタッフですが、
カメラマンさん自らモデルに握手を求める姿を見たのはこれが初めて。
後日撮影を振り返って、「言葉の通じない、外国の人を撮影している感覚がほとんどなかった。
彼は本当に素晴らしい青年だったね」とカメラマンさん。

アマチュアスケーターを引退した今も、多くの日本のファンから愛されているジェフですが、
スケーティングの美しさや技術、そして飾らないキャラクターに加えて、
この『言葉の壁を越えて魅了する力』も彼ならではのチャームポイントなのではないか。
カメラマンさんの言葉から、そんなことを思ったりしました。

名古屋出発から14時間半。ジェフの長い一日はようやく終了…ではなく、
これからバスに揺られて都内のホテルまで戻ります。帰りのバスではみな爆睡。
ホテルに到着して、みな意識が朦朧としながらも労をねぎらい、チームは解散となりました。

ジェフとみなさん、ありがとう。そしてお疲れ様でした!

~撮影エピソード編 終了~

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2009年10月19日 (月)

プロスケーターとして

氷上撮影前半のスケーティングのシーンでは、「フリーダム」「芸術性」「技術」と、
テーマ別に動いてもらいましたが、ラスト2つの場面は、滑らないシーンがメイン。
まずは「プロスケーターとなった姿をお披露目する凛々しいカット」から。

Pict0986_3

「凛々しいカット」では、ストロボに囲まれて
カメラのシャッターと自身の動きをシンクロさせながら決めポーズを作っていきます。
これらの動きは、すべてジェフにおまかせ。
ストロボの光がまわっているごくわずかの立ち居地で
画になる動きをゆっくりと披露するという制約だらけの中、
瞬時にいくつもの動きを作ってくれました。

Pict0996

アドリブがすべてという局面で、
ゆっくりとしたターンから美しいバレエのポジションまで、
ありとあらゆる表現をみせてくれたジェフ。
このときばかりは、表情も真剣そのもの。スケーターとしてだけではなく、
振付師としての顔ものぞかせていたのかもしれません。
DVD
では、このときのジェフの真剣な表情を見ることができます。

この場面で、ジェフの立ち位置に制約があったのは以下の理由から。
一見すると普通の撮影に見えますが、実際に狙っていたのは次のような画でした。
見た目と仕上がりの違い、お気づきいただけますでしょうか?

Beforeafter
▲スタッフ撮影分(見た目)     ▲カメラマンさん撮影分(実際の写真の仕上がり)

Pict1008

▲カメラと一対一の真剣勝負。リンク上には心地よい緊張感がただよっていました

スタッフが欲しいと思っていた以上の動きを、こちらから指示することなく次々に披露してくれたジェフ。
彼のファンに対する思いやスケートへの深い愛情が伝わってくるような情感あふれるものでした。
スケーターとして演技をしているというよりは、スケートを愛する人間として思いを込めているような、
ジェフの特別な気持ちが伝わるパフォーマンスにも感じました。

撮影はいよいよ佳境へ。
衣装もシチュエーションも、残すところラストワンとなります。

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2009年10月17日 (土)

約30分一本勝負

オンアイスのスケーティングシーンの撮影を終えて、残すは2カットのみ。
リンク上には照明機材が運び込まれ、セッティング→テスト撮影と、準備が進められました。

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▲リンクの上にぞくぞくと機材が運び込まれていきます

この間ジェフはというと、しばし休憩…といきたいところでしたが、
実際はロッカールームでインタビューを行っていました。

機材セッティングにかかる時間を30~40分とみて、インタビューも約30分一本勝負。
質問したいことは山ほどありました。
引退を決意するまでの心境の移り変わりや、実際に引退してみての手ごたえ。
現役時代の思い出や恩師とのエピソード、スケートの存在が閉める割合や、愛する家族、仲間について。
そして、プロスケーターとしての日常などなど。
過去・現在・未来のジェフリー・バトルについて、こちらからぶつけた質問に、
包み隠さず答えてくれました。受け答えもよどみなく聡明です。

インタビューの途中、家族の話題では、思いがこみ上げてきてついウルッと。
さまざまな感情を込めて語ってくれました。
コメントの内容ごとにジェフの表情がコロコロ変わっていくため、
わずかな時間ながら、見ごたえ、聞き応えのあるインタビューとなりました。

彼の言葉から感じたのは、アマチュアから退いたことをまったく後悔していないということ。
スケーターとしてのキャリアを全うする上で、競技生活からの引退はひとつの通過点であること。
プロに転向した今なお、成長したいという意欲に満ちあふれていることでした。
そしてなにより、フィギュアスケートの明るい未来を信じている。
とても穏やかな青年ではあるものの、その内面には強い信念を携えている。
そんな印象が強く残りました。

昨年9月。彼の引退の報せに、たくさんの方が悲しい思いをしたことと思います。
しかし、アマチュア引退=キャリアの終わりではないということ。
これはスタッフの主観でしかありませんが、ジェフリー・バトルというスケーターは
今後の活動を通じて競技だけではないフィギュアスケートの楽しさを、
伝えてくれるのだろうと感じた次第です。

ちょっぴり切なく、でもどこか希望に満ちた、不思議な手ごたえを得たインタビューとなりました。

インタビューを終えてリンクに向かうと、撮影のセッティングも完了目前。
ここで衣装やメイクの再確認を行いつつ、待機します。

この待ち時間を利用して、こんなことも…。

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2009年10月15日 (木)

撮影リーダー誕生

リンクに降り立つと同時に、気持ちよさそうに滑り始めるジェフ。
今まで以上にリラックスした雰囲気でノリノリです。

Pict0931
▲はじめはユル~く、氷上ブレイクダンス!? 的な動きも披露

スタッフ(の一部)はというと、「滑る」、「転ぶ」の不安から戦々恐々。
リンク全体どころか、足元と目の前を見渡すがやっとで、氷に慣れるまでに時間がかかってしまいました。
メイキングの写真を撮影する余裕もなく、氷上のオフショットも少なめです…。
ということで、写真集未公開カットも交えてオンアイスの撮影の模様をご紹介します。

ジェフは過去に名作とよばれるプログラムをいくつも披露してきたスケーター。
演技中の動きの美しさについては、
テレビなどで彼を見ていたスタッフたちの記憶にも焼きついていますが、
同じリンクに立った状態で見る彼のスケーティングの美しさは
競技やショーとはまた異なる魅力があります。

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そして何より目を見張ったのは、そのスピードです。
本人はゆったりと、心地よさそうに滑っているものの、
間近で見るそれはまるでレースカーかと思うような速さ。

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(写真:『chapter TWO』未公開カットより Photo/SEIRO OZAWA

今作の準備にあたって、スケート場の下見をした際に
アイスホッケーの練習を撮影させてもらいトレーニングと心の準備をして臨んだ
スタッフですが、「いや~。速い。追いつかない!」とカメラマンさん。
また北海道育ちのメイクさんは、スピードスケートをして育ったということで
「撮影中はスケート靴をはいてメイク直しをしようかな」と言っていましたが、
ジェフの滑りを見て、「ん~。あの速さは追えないわ」と断念。
あらためてフィギュアスケートの美しくもタフな一面を思い知らされた気がしています。

スケーティングのシーンでは、最初はリンク上で自由に滑るジェフを撮影。
そしてその後は彼の代名詞といえるさまざまなアクションをとらえようというところで
今一度その段取りについて確認が必要になりました。
そのため、ジェフにしばしの待機をお願いすると、
「練習して待ってるから気にしないでいいよー」とのお言葉。ご理解に感謝です。

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(写真:『chapter TWO』未公開カットより Photo/SEIRO OZAWA

しかし、ここからがジェフの本領発揮です。スタッフが考えあぐねていると
「よければ僕のほうから近づいていくよ。そこにいてくれればいいから」と、提案してくれました。
そして、「それじゃ、そこにいてね!」と
カメラマンさんに告げると、カメラの立ち位置から逆算してさまざまな動きを披露してくれました。

ジェフには、あらかじめ今回の撮影でとらえたい画の雰囲気を
「フリーダム」「芸術性」「技術」と伝え、それぞれが目指すイメージを提案していましたが、
彼自身、各テーマにおいて自分が何をするべきなのかを把握・整理していてくれた様子。
それだけではなく、撮影場所がリンクへと切り替わったところで、
彼自身が率先して撮影隊をリードしてくれていることがわかりました。
これにはもう、一同「ついていきます!」状態。

Jeff_eagle

(写真:『chapter TWO』未公開カットより Photo/SEIRO OZAWA

▲おなじみのイーグルも。カメラに対してどんな角度で近づいていけばいいのか
細部まで計算された、無駄のない動きでした

そしてさらに、
「ファンのみんなにおなじみの動きがいくつかあるから、今からやっていくね」
と言って、過去の競技プログラムの中からメモリアルな技の数々を披露してくれました。
chapter TWO』でご覧いただけましたでしょうか?

スタッフも、目の前で繰り広げられるジェフの超絶技巧に大興奮。
ボードを隔てて見学している撮影クルーや制作スタッフからも、
ジェフの美しい技が炸裂するたびに「ヒュー♪」と歓声が上がります。

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▲特別な動きはジェフ自らチェック。通訳さんはリンクの外にいたのですが、
ジェフとカメラマンさんとの会話が成立している(っぽい)のがとても不思議な光景でした

このあと、ちょっぴりスペシャルな画をムービーでおさめつつ、
『氷上スケーティング編』は終了。
このムービーはメイキングの域を超えたものですが
スタッフの突発的なリクエストにジェフが応えてくれたものです。DVDでは、
ジェフの機転の良さとファン思いの目線を垣間見ていただけるのではないかと思います。

この時点で、まもなく7月28日1時半。
この後、リンクに照明機材を持ち込んで、ラストスパートをかけていきます。

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2009年10月13日 (火)

突撃!? Q&A

今作『chapter TWO』には、本誌メイキングシーンにも封入特典のDVDにも登場しない
いくつかのシーンとカットがあります。
ジェフがスケート靴をはいている場面もそのひとつで
こちらはジェフが準備を整える様子をとらえたスナップのようなもの。
撮り下ろしよりもカジュアルなノリで、みなでジェフが靴をはくところを見学していたので、
ハタから見ると『ジェフリー・バトルのスケート靴の履き方講座』っぽい感じです。

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▲スタッフからの(とっても初歩的な)質問の数々に手を止めて答えてくれました

ほとんどのスタッフは、スケート靴をはく様子を見ること自体が初めて。
てきぱきと準備を整えていくジェフを前に、

「靴下を脱いでからスケート靴をはくのはどうして? フィギュアスケートは裸足でやるほうがいいの?」
「右足と左足とではく順番は決まっているの?」など、思いつくままに質問を浴びせかけます。

そんな素朴な疑問に、ジェフが答えてくれました。

Q 素足にスケート靴について

裸足でスケート靴をはく人はほとんどいないんじゃないかな。
僕は裸足のほうが氷の感触をダイレクトに感じられるから好きなんだけどね。
でも、裸足ではいているから、僕のスケート靴の臭さはスケーターたちに評判だよ。
もちろん悪名高さのほうで(笑)

Q靴をはく順番

無意識のうちに左足からはいちゃうんだ。ジャンプの着氷が右足だから、
できるだけ右足で靴をはいている時間と負担を減らしたいと思っているのかも。
わずかな差でしかないから、これは気持ちの問題なんだけどね。
テープを巻きつけるのも右足だけなんだよ。

などなど。ちなみに、ジェフが告白した「悪名高き~」については、みなわかりませんでした。
適度な距離があったせいでしょうか? 室温の低さゆえでしょうか?

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ご回答、ありがとうございました。

なお、『chapter TWO』に掲載されている、ジェフのキャリーバッグ。
スケート道具一式を持ち運ぶ大切なバッグです。
写真を見てすでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが
過去に記念品としていただいたものをずっと使っているのだそうです。

「彼は物持ちがいいのね」とはスタッフ談。
物を大切にするのはいいことですね。

これでスケートの準備が整い、いよいよこれからリンクへ。
ふわっと浮かび上がるように氷上に繰り出したジェフを追うようにして
スタッフもいざリンクへと向かいます。

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2009年10月10日 (土)

あの感動を再び

『木下工務店カップフィギュアスケート Japan Open 2009 3地域対抗戦』と
『かぶちゃん農園 presents カーニバル・オン・アイス 2009
から早くも1週間がたちました。

あの感動の模様が、今夜と明日、BSジャパンにて放送されます。
ここで番組の放送予定をあらためてご案内差し上げます。

BSジャパン放送予定】

『木下工務店カップ フィギュアスケート Japan Open 2009 3地域対抗戦』

10月10日(土)夜8:00~10:24

『かぶちゃん農園 presents カーニバル・オン・アイス 2009
10月11日(日)午後2:00~4:00

会場に足を運ばれた方もそうでない方も、
この週末は、ぜひBSジャパンの放送をお楽しみください。

ジェフリー・バトル アーティストブック『chapter TWO
メイキング・ダイアリーの【撮影エピソード】編もいよいよ終盤です。

連休明けよりオンアイスでの撮影の模様をお届けいたします。
本書を片手に、そしてメイキングDVDを見ながら、
さまざまなアングルからお楽しみいただければと思います。

まだお手にとられていない方も、この機会にぜひ『chapter TWO』をお求めいただき
ダイアリーにはないジェフリー・バトルの魅力に触れていただければと思います。

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生き生き、のびのび

スケート場では、オフアイスの撮影も行いました。
皮ジャンをまとった、ちょっとロックなテイストのジェフを撮り下ろします。
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▲スタイリング中の様子


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▲ロッカールーム内にて

かなり光量の多いライト(目を見開いているのがツラいくらい)を
至近距離からじか当てするため、ジェフも「このライトすごいパワーだね!」と言うほどの
まぶしさの中での撮影でしたが、のびのびとした表情を見せてくれました。
オフアイスとはいえ、スケート場にいるジェフはスタジオよりさらに生き生きとしています。

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▲赤くペイントされた壁の前にて。スチールに加え、にじり寄るムービー隊の姿も見えます


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▲撮影したカットをジェフにもチェックしてもらい、写真の質感などを把握してもらいます

この流れで、シャッターの前でも撮影を行いました。
こちらは表情ではなく動きを重視。ギラつくライトに追われながら、
「端から端までを逃げまどうような感じが面白いんじゃない?」ということで、
実際にジェフが動いてくれたのですが、このアクションが素晴らしいものでした。

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▲顔のパーツもふっとんでしまうようなまぶしさの中、ナイスポーズを連発


スタッフが指示しなくても、ただ動くのではなく、一定のペースでひとつひとつの動きに
きちんと“ため”を作ってくれるので、とにかく撮りやすい。
わずか2ラウンドで撮影完了となりました。

これでオフアイスの撮影はほぼ終了です。
いよいよ今作のメインとなる、オンアイスでの撮影へと移ります。

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2009年10月 8日 (木)

やっぱりココが好き

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▲機材セッティングの合間のジェフ。お掃除ですか?

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撮影の準備中、アイスホッケー用のガードを拭き始めたジェフ。何をするのかな? 
と思って見ていると、息をふきかけて日本のファンへのメッセージを綴っていました。
(『chapter TWO』のメイキングページでメッセージの詳細をご紹介しています)
ガードの向こう側にいるカメラマンさんが写しやすいようにと、綴りも反転して。
こうしたファンサービスをさりげなくやってくれるのは、とてもうれしいですね。

「ガードに落書きをする以外にも、リンクの表面にエッジで絵を書いたり、名前を書いたり。
とくに子供のころは、よくこうして遊んでた」

と、スケーターならではのリンクでの楽しみ方も伝授してくれました。

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その後はウォーミングアップへ。すでにロッカールームでも
体を温めていたジェフですが、さらに体をほぐしていきます。
こちらの模様も傍らから撮影させてもらいました。

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(写真:『chapter TWO』未公開カットより Photo/SEIRO OZAWA


本人が何気なく行っている動きのひとつひとつはとてもキレイで、しかも迫力満点。
練習を終えたアイスホッケーの選手たちも、その様子を見つめています。
この後、ジェフからサインをゲットして
「家宝になるかな?」とおっしゃっていた選手もいました。

「4年前に大会でここに来た時は、選手が待機する場所がなくて、
着替えからウォーミングアップまで、普通の通路でやったんだよ。
今思うとすごいよね(笑)」

と、懐かしい話も織り交ぜながら、撮影は続いていきます。

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2009年10月 6日 (火)

4年ぶりの再会

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7月2722時すぎ。いよいよここからが写真集撮影のメインイベントです。
バスに乗って、西東京市のダイドードリンコアイスアリーナを目指します。
大きな渋滞もなく、23時前には現地に到着。みながバスから降りようと腰を上げると、

「やっぱりそうだ。ここ、むかし大会で来たことがあるんだよ」とジェフ。

ちょうど今から4年前の200510月1日。サントリー東伏見アイスアリーナだった時代に、
『ジャパン・インターナショナル・チャレンジ2005』という
日本vs海外の個人戦とチーム対抗戦が行われ、ジェフは男子シングルで優勝していたのでした。
当時はオリンピックシーズンに臨むアマチュア競技者として、
そして現在はプロスケーターとなり、撮影のためにこの場にいる。
彼自身、思うところがあったのかもしれませんね。

施設の内部構造を一番把握していたのもジェフで、
こちらから案内するまでもなく、率先して中に入っていきます。

ここで、すでに到着していた撮影スタッフに加え、本書のデザイナーさんたちとご対面&ご挨拶。
今作はフィギュアスケーターの写真集というちょっと特殊な作品であるため、
氷上で行う撮影などをチェックしていただくために立ち会っていただきました。
デザイナーさんは、というか、これは今作に携わったスタッフ全員に言えることですが、
ジェフに会って彼の滑りを見るのを、とても楽しみにしていました。
オーディエンスがいない中での撮影はちょっぴり寂しいため、ギャラリーの存在は心強くもあります。

さらに、DVD撮影用のムービー班も、夜の部は昼の1人から3人に増員。
打ち合わせの段階で、「スケートの撮影は難しいけど、できるだけエッジまで収めてください」
「だけど、ふとした表情もおさえたい」というこちらのわがままに応えていただく形で、
3カメ体制で臨んでくださいました。

これで、ジェフも今作に関わるほとんどのスタッフと顔合わせをすることができました。
このあとは、ロッカールームで準備を整え、オフアイスの撮影を開始します。

外は湿度マックスの熱帯夜。中は極寒というほどではないものの、適度なひんやり感。
動いていると汗ばむくらいの温度ですが、これが氷の上となると、ぐんと冷え込みが増すのだそう。
ジェフはもちろん、スタッフも持参した長袖に着替えてスタンバイします。

ジェフとは、昼間のスタジオで打ち合わせを済ませていたこともあり、
移動時の負担がかからないようにコンパクトな装備で来てくれるようお願いしていましたが、
ロッカールームに入ると、ジャージやスウェットなどを取り出して壁にディスプレイしています。
トレーニングウェアだけでもずいぶんと持ち込んでくれたんだなぁと思っていると、

「上着が足りない人や途中で寒くなっちゃう人がいるかもしれないから、
スタッフのみんなにここにかけてあるのを自由に着てくださいって伝えてくれる?」と本人。

これにはもう、「ありがとう」としか返すことができませんでした。
日ごろスケートとは無縁のスタッフが、装備が足りずに寒くなることがあるかもしれない。
そんな配慮ができるのは、彼がスケーターであることはもちろんですが
心根の優しさ以外のなにものでもないと思います。

ジェフのこうしたナイスな一面は、ファンのみなさんはすでにご存知かとは思いますが、
ぜひお伝えしたいエピソードとして、記させていただきます。

リンクでは、ホッケーチームの皆さんが練習を終えた様子。
選手たちがリンクから引き上げを始めました。
ジェフもスタッフもスタンバイ完了ということで、移動して撮影に備えます。

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ご来場・ご来店御礼

週末にさいたまスーパーアリーナで開催された
木下工務店カップ フィギュアスケート Japan Open 2009 3地域対抗戦』と
『かぶちゃん農園 presents カーニバル・オン・アイス 2009』は大盛況のうちに幕を下ろしました。

当日会場で観戦された方、テレビ放送を楽しまれた方、さまざまかと思います。
スタッフ一同、終演後のお客さんたちの生き生きとした表情から、
その盛り上がりを体験させていただきました。

ご挨拶が遅くなりましたが、
会場内『chapter TWO』の物販ブースにお越しいただき、ありがとうございました。
またジェフリー・バトル直筆サイン本の販売方法ならびに販売数のご報告が
前日の夜遅くの告知となってしまったこと、数に限りがあったことで、
希望されるすべての方へご提供することはかないませんでした。
入手タイミングを逃してしまった方が多数いらっしゃったことを
あらためてお詫び申し上げます。

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▲会場内販売ブース。たくさんの皆様にお越しいただきました

今後は、『chapter TWO』メイキング・ダイアリー後半をお届けいたします。
10
月3日の模様も、追ってご紹介できればと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2009年10月 2日 (金)

10月3日(土)の会場販売について

あす10月3日(土)にさいたまスーパーアリーナにて開催される
『木下工務店カップ フィギュアスケート Japan Open 2009 3地域対抗戦』と
『かぶちゃん農園 Presents カーニバル・オン・アイス 2009』での
ジェフリー・バトル アーティストブック『chapter TWO』の会場販売についてご案内さし上げます。

【販売場所】
さいたまスーパーアリーナ:AゲートならびにBゲート内物販ブースにて

【ジェフリー・バトルサイン本 販売予定数】
◆ジャパン・オープン2009150冊
◆カーニバル・オン・アイス200950冊  

※ともになくなり次第、通常のサインなしバージョンの販売へと切り替わります。ご了承ください

【購入者特典・ポストカードのご案内】
さいたまスーパーアリーナにて『chapter TWO』をお買い求めの皆様に、
ジェフの特製ポストカードをプレゼントいたします
(サインのあるなしに関わらず、一冊ご購入につき一枚お付けします)

【メッセージ】

新型インフルエンザの感染拡大に配慮して、
chapter TWO』の発売記念イベントを開催しないことが決定してから
ジェフ側と、なんらかの形で日本のファンへの感謝の気持ちを
伝えることができないかと調整を行って参りました。
ただ、今回の来日は、ジェフにとっても久しぶりの競技会ということもあり、
練習や集中の妨げにならない範囲でのファンサービスをとお願いしたところ、
10月2日の練習後にならサインもできるよ!」ということで
急きょサイン本の販売が決定し、本日、本人によるサイン入れが行われました。

また、発売記念イベントを楽しみにされていた方はもちろん
ネット書店5店舗で行った生写真特典つきの先行予約に間に合わなかった人たちのためにも
本書+αのプレゼントができればという思いから
購入者特典としてポストカードを制作させていただきました。

調整ならびにご案内が、ジェフ来日のギリギリのタイミングとなってしまい、
大変申し訳ございませんでした。
何とぞご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

また、明日さいたまスーパーアリーナにご来場の方は、ぜひお楽しみください。
お天気が回復するといいですね! テレビで観戦される方もエンジョイされますように。


<本日のジェフ、サインセッションの様子です>

本日は作業時間の関係で動画のキャプチャーとなります。
まだ動画をご紹介する技術が追いついておりませんが、
後日、“ジェフリー・バトル ひとりサイン会”の模様を動画バージョンでご紹介いたします。



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▲ひとりサイン会を開催中のジェフ。明日の『ジャパン・オープン2009』については、
「久しぶりの競技会だからもちろん緊張もあるんだけれど、僕自身は大会自体を
楽しみたいと思ってるよ!」とのこと。お楽しみに!

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夜の街にちょっぴり出動

朝名古屋から上京し、スタジオ撮影を終えてようやくジェフもホテルにチェックイン。
ここで、夕飯を食べに出かけることに。
スタジオでのランチ休憩が30分もなくあわただしかったのと、
簡単なミールですませてしまったため、ジェフもマネージャーさんもお腹ぺこぺこです。

15分でシャワーを浴びて戻ってくる!」という宣言どおり、
オンタイムでロビーに現れた彼らを伴い、食事へと繰り出します。

ひと仕事終えた後のお楽しみといえば、やはり「ビール一杯!」的なもの。
しかし、ここでもジェフリー・バトルはプロでした。
この後も撮影が控えていることを考慮して、
お酒のメニューを横目に「今日はジンジャーエールにしておくよ」とジェフ。
ご協力に感謝! です。

食べ物メニューの中からオーダーしたのは、サラダや野菜のせいろ蒸し、ざる豆腐ほか。
マネージャーさんが野菜がお好きとのことでヘルシーなメニューが多めでしたが、
ジェフは「僕は肉が好きだよっ!」と言って、カルビの串焼きをチョイス。
ほかにもスパイシーツナロールや天ぷらなどをオーダーしました。

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▲海苔などの海草やきんぴらごぼうなどの和風惣菜も普通につまんでいました。
食に関して、あまりタブーはないようです

食事のあとは、散歩がてら六本木ヒルズまで足を伸ばしてみることに。
途中、酒屋さんの前を通りかかり、ワインの種類と値段を吟味する2人。
「明日のディナーは赤ワインでと決めているんだ」とマネージャーさん。
2人とも、大のワイン好きなのだそうです。

六本木ヒルズ到着後は、施設内をあてもなくふらふらと。
ほとんどのお店が閉店してしまった後だったため、
六ヒルデビューはなんとなく雰囲気を眺めるだけの散策となってしまいました。

その後は吸い寄せられるようにスターバックスに立ち寄って、コーヒーをゲット。
ジェフの注文は、“グランデアメリカーノ”でした。
閉店間際というのもあったせいか、
このときコンディメント・バーのノンファットミルクがきれていたため、
ジェフはかわりにコーヒー用のクリームを注いでいましたが、
それに気づいたお店の方がダッシュでノンファットミルクを持ってきてくださいました。
ミルクのパッケージを「ありがとー」とにこやかに受け取って、
にこやかに注ぐ姿を見て、お店の方の表情もゆるみます。
(スタッフが彼の立場だったら「なんでミルクがないのー!」とプリプリするかもしれない
という比較でしかありませんが)あらためて、おだやかな青年なのだと実感したと同時に、
このエピソードはファンのみなさんにお知らせしたいと思った次第です。

以上、話がそれましたが、この後はいったんホテルに戻り、
深夜の撮影に備えて、部屋で体を休めてもらいます。

ここまでくると過酷というか、罰ゲームとしか言いようのない
スケジュールではありますが、あともうひと頑張り。

ジェフの長い一日は、まだまだ終わりません。

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【続・速報】10月3日最新情報

9月29日の記事でご案内差し上げたとおり、
10
月3日(土)にさいたまスーパーアリーナにて開催される

木下工務店カップ フィギュアスケート Japan Open 2009 3地域対抗戦』と
『かぶちゃん農園 Presents カーニバル・オン・アイス 2009』での
chapter TWO』の会場販売が決定いたしました。

また、当日は数量限定でジェフリー・バトル直筆サイン本の販売も予定しております。
ご提供できる部数や販売の詳細については、決定次第ご案内差し上げますので、
引き続きこちらのダイアリーをチェックいただければと思います。

現時点での最新情報のご案内です。

【会場購入特典のお知らせ】

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月3日、さいたまスーパーアリーナにて『chapter TWO』をお買い求めのお客様に
購入特典をお付けすることが決定しました。
お買い求め1冊につき一枚、ポストカードを進呈します。
(サイン本ご購入の方にも差し上げます)

ぜひこの機会にお求めください。

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※クリックで拡大します
10月3日に配布予定のフライヤーです。ご来場される方はぜひお手にとってご覧ください》

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2009年10月 1日 (木)

撮影第一部終了

スタジオ撮影のラストは、メイクさんの発案により、さらに大胆にイメージチェンジ。
「お待たせ!」とメイクルームから出てきたジェフを見てビックリ。
本書のキャッチコピー『こんなバトル見たことない』の一端を担う
かわいいけれど美しいジェフリー・バトルがそこにいました。
こちらの全貌はぜひ『chapter TWO』でお楽しみください。

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▲ヒントは「ベッド」です。

スタジオ撮影はこれにて終了。ジェフ側の協力もあって
事前に思い描いていた以上のカットを収めることができました。
みなが拍手で撮影第1部の終了を労います。

この後、夜のスケート場の撮影で着る衣装のミーティングも行いました。
スケートシーンの撮影は、あらかじめジェフ側に撮影と衣装のイメージを伝えて、
いくつかのアイテムを持参してもらっていたため、
スタイリストさんとジェフとで相談をして実際に着用するアイテムを絞り込んでいきました。

ここで、チームは一度解散。
深夜スタートのスケート場での撮影に備えてそれぞれが休憩をとります。

スタジオを出ると、雨は上がっていました。先ほどまでの激しい雷雨がウソのよう。
宿泊先のホテルへと向かう車中からは、とてもキレイな虹を見ることができました。
ここで「トータル何色見えるか?」という話題になり、ジェフは「5色見えるよ」とのこと。
そして急きょ虹の撮影大会に。ジェフも持参したデジカメでこの虹をおさめていました。
7月27日の18時半ごろ。この虹をご覧になった方はいらっしゃいましたか?


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▲携帯カメラで失礼します(何色見えますか? スタッフは3色までしかわかりませんでした)

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